FX取引では通常「レバレッジ」というツールが使われます。
レバレッジというのは「てこの原理」を表しており、口座に入金したお金(証拠金)の何倍もの金額の取引ができます。
例えば、30万円の証拠金を入金すると、600万円の取引をすることもできます(レバレッジ20倍)。

従って、仮に米ドル/円の価格が1ドル:100円だった場合、30万円で米ドルと交換すると3,000通貨になりますが、レバレッジが20倍だった場合は60,000通貨と交換できます。
従って、利益も20倍になり、価格が1円上がった場合、通常では3,000円の利益ですが(1円×3,000通貨)、20倍のレバレッジによって60,000円の利益に変わります。
ただし、損失も20倍になる危険性を秘めています。

ちなみに、海外のFX業者にはレバレッジの倍率の制限がありませんが、日本のFX業者の場合は上限を25倍と定めた法律の規定があります。

勝手に決められないレバレッジの倍率

FX初心者には、レバレッジの倍率を25倍までの間で自由に決められると思っている人が少なくありません。
例えば、『儲けは多い方が良いから、最大の25倍に設定しよう』だとか、『金額の計算が楽だから、一律20倍にしよう』ということができると誤解しています。

実は、日本のFX業者のほとんどは、レバレッジを25倍に固定しており、利用者が任意の倍率を決めることはできません。
また、25倍以外のレバレッジの設定のできるFX業者でも、1倍や10倍、25倍などから選択できるだけです。

実効レバレッジによるレバレッジの調整

実は、自身で任意のレバレッジの倍率を設定できなくても、「実効レバレッジ」によってレバレッジの設定が可能です。
つまり、FX業者がレバレッジの倍率を25倍に設定してあったとしても、何も必ず25倍分の取引をするわけではありません。
例えば、30万円を入金した時に、自動的に25倍の750万円の取引が始まることはありません。

30万円の証拠金で300万円の取引をすることが可能です。
この場合の「実効レバレッジ」は10倍です。

実効レバレッジとは、「有効証拠金」に対して何倍の取引をしているかを表した数値のことです。
その有効証拠金はFX口座に入金した証拠金に保有ポジションの含み損益を加減した金額になります。

実効レバレッジは以下の計算式で算出できます。

実効レバレッジ=保有ポジション評価額÷有効証拠金

「保有ポジション評価額」は通貨ペアの現在価格×取引数量のことです。100円の通貨を30,000通貨保有すれば、保有ポジション評価額は300万円です。

FX初心者はリスクを抑えるため、実効レバレッジは小さめから始めた方が無難です。